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モーリス・ブランショ『来るべき書物』といえば、さすがに人文系にかかわる多くの人が名前くらいは知っているんじゃないでしょうか。
この度ちくま学芸文庫に収録されたため、非常に話題になりましたね。この文庫化を待っていた人も多かったみたいです。まあ、文庫化といっても価格は2100円になるので、そんなに安くなった感覚はないのですがw
それでも本棚の調和を考えたりスペースのやりくりに四苦八苦している人にとっては、この上ない福音になったかもしれません。
しかし、本書についての位置づけがいまいち私にはわかっていません。
文芸批評の分野の古典的著作だとは聞いているのですが……
どんなところが卓越しているのでしょうか? 方法論? 実際の批評の技術?
こういう要素分解的な問い自体が不適切だといわれる方もいそうですけど、いかんせん何が凄いのかわかっていない私のような人間には、結構切実な問いだったりします。
わからないなら読む必要はないと言われればそれまでですけどね。
ところで、そのモーリス・ブランショの『来るべき書物』文庫版ですが、いま筑摩書房のホームページを見たら、在庫が要問合せになってましたね。よほど売れているんでしょうね。おそらく増刷かけているのではないかと予想します。
こういう本が大量に売れるというのは、結構素晴らしいことだと思います。学術系の良書を色々と出している筑摩書房の経営を少しでも楽にしてあげたいものです。
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